珍しいお品を携えてご来店されたM様。

そのお品は、
世界三大織物にも数えられる、鹿児島県奄美大島を中心に作られている「大島紬」でした。

しかも その羽織裏
こちらがお持ちになった時のお写真です。
Miura Haoriura Koi 1
羽織裏に描かれるものは、虎や、鷹、達磨、風景などの絵柄が多いようですが、こちらは非常に珍しい「鯉」の絵柄です。
実は、この羽裏の「鯉」にひとめ惚れをされたそうです。

とある偶然リサイクルショップで、一度も袖を通していない仕付け糸がついたままの新品を見つけられて即購入されたとのこと。

というのも、旦那様が無類の「鯉」好きだそうで、お庭に飼われている鯉は、大切にされているためでしょう、とてもふくよかだそうです。

玄関にも鯉を飾られているとのことですが、今回の「鯉」は額装して飾られるとのこと。

額は、細身ですがゴールドのラインがアクセントになっている木製の額を、
そしてマットは、お作品にも額にも良く合うお色味を選ばれました。
こちらのマットは、非常に繊細なゴールドとモスグリーンの上品なものです。
Miura Haoriura Koi 2
シルクの柔らかい羽裏を裏打ちしてピンときれいにして額装しました。
飾るスペースが十分あるとのことで、マット巾もゆったりとり、鯉の生きいきとした躍動感をゆとりをもって引き立てています。

Miura Haoriura Koi 4

今回の額装を通して、M様の旦那様への愛情に触れることができたようで、とても心温まる思いがします。
M様、この度は珍しいお品の額装を、誠にありがとうございます。

大好きな鯉に囲まれて、旦那様も喜ばれていることと思います。