お店のホームページに、U様より額装のお問合せがありました。
添付されていたお写真を拝見したところ、
可愛くてころころっと楽しげな、たくさんの「とんぼ玉」でした♪
こちらのとんぼ玉、すべてU様の手作りとのこと!
お写真からでも、U様のとんぼ玉への愛情を感じます。
なんでも美術大学でガラス工芸を専攻され、卒業後ステンドグラス作りを習得するためにフランスへ留学されたご経験をお持ちのU様。
そして、現在でもご自宅でこの様に制作されるそうです。
ガラスを扱うのはとても難しそうですが、ころっとしたカタチや色使いなどさすがのセンスが光ります。
さて今回の額装は、仕上がりを急いでらっしゃいました。というのも美大OG会による展覧会を控えているとのことでした。
その道を究めた方たちによる、きっとステキな展覧会だと思います。
さっそく額とマット、そしてとんぼ玉の配列を決められたので、額装作業に取りかかりました。
期日までにお渡しできた額装がこちらです。
見る角度によって七変化なとんぼ玉の丸みのある輝きを、アイボリー色のスエード調のマットがやさしく包み込みます。
額装全体が、とても良く調和がとれています。
額は自然の木目を生かしたシンプルで控えめ、そして品があり、なぜかフッと目を引かれ、ちょっと見続けてしまう不思議な魅力のある額です。
額自体の深みを生かした立体浮かし額装です。
ころっとしたとんぼ玉のひとつひとつ異なるカタチに合わせて座りを安定させたり、
とんぼ玉を固定しているテグスの穴を出来るだけ目立たなくするなど細かい手作業が必要でした。
ころころやさしく幸せな気持ちにしてくれるとんぼ玉。
見るひとの気持ちがなごやかになる額装に仕上がったかと思います。
完成した額装品を手に、お母様と一緒にお店を後にするU様のキラキラとした笑顔が印象的でした。