仏像をこよなく愛するI様が、先日も嬉しそうにいらっしゃいました。
「今度はねぇ~♪」と取り出したのは、
国宝 彫刻の部第一号として知られる飛鳥時代の『弥勒菩薩半跏思惟像』でした。
目にするだけで、穏やかな気持ちになります。
その弥勒菩薩像をテーブルの中央に置き、これからお部屋の模様決めです。
合いそうな額を数種類ご提案し、弥勒菩薩像に合わせていきます。
額を目の前にしてイメージしていると、ピンと来る合う額があります。
額が決まったら、次はマットです。
マットは、底面のマットを選び、次に背景、両側面と天井を合わせながら決めていきます。
合わせるマットにより、弥勒菩薩像の表情が変わります。
ここが、悩みどころですが、楽しくもあります。
I様は、慣れたご様子でピンと来るものを教えて下さいます。
最後に、全てが立体的に組み合わさって、完成した時の全体をイメージします。
I様からOKがでたら、額装作業がスタートします!
額やマット選びも、額装の醍醐味の一つです。
今回は、この様に仕上がりました。
厳かであり、優しい雰囲気です。
こちらの弥勒菩薩像の額装品を、I様はどの様に飾られるのでしょう・・・
I様、この度も誠にありがとうございます。
どうぞ、末永く大切にされて下さい。