蓮田東照宮の知人から肖像額縁の修復依頼を頂いました。
この肖像画の人物は、蓮田市(埼玉県)の発展に大きく貢献をした、飯野喜四郎氏です。
100年前の立派な額縁に収められております。
が、かなりの年代物ですので、額縁には、角割れ・開き、欠損、そして多数のキズや傷みがありました。
只、年代物と考えますと、逆によく保存されていた方だと思います。
また、ダストカバーとしてのガラスも入っておりませんでした。
これらの角割れ、剥落、欠損、細かな傷等を修復致しました。
下記がその修復後です。
右上部分の欠けた「飾り」は、他の個所を参考にしてパテで整形をし作りました。
他の箇所もパテと塗り&削りをし、色を補彩して仕上げました。
また、裏側の留めもキャンパスの木枠に釘が直接打ち込まれておりました。
それでは作品へのダメージがありますので、UVカットアクリルを入れ、額裏にも「泥足」(木枠で囲い)を作り、裏板も装備いたしました。
そして後日、修復した額縁品を、蓮田東照宮へお納めを致しました。
更に蓮田市が飯野喜四郎氏の功績を称えた企画展をした際のポスターを額装し、
飯野家由来の家紋の上に飾りました。
新年には蓮田東照宮へ、是非ご参拝ください。(動物たちもお待ちしております)