WEDGWOOD(ウェッジウッド)のプラーク額装
お客様からのご依頼で、ウェッジウッドのレリーフ陶板(プラーク)を
額装いたしました。
お客様からお預かりした陶板
ウェッジウッドといえば、上品なペールブルーのお皿が有名ですが、
今回はセージグリーンが素敵な長方形の陶板です。
まず、お客様と相談の上、額縁と
マット・サイズ・加工方法を決めます。
額縁は金ラインの入ったブラウン
マットはスエード調の深緑色に決まりました。
額縁とマットのコーナーサンプル(長く使っているので、額縁の角が少し欠けてしまいました…)
「陶板の端は隠さずしっかり見せたい」ということで、
マットを陶板の上に被せるのではなく、マットの上に陶板を貼りつけることにいたしました。
しかし、今回選ばれた
マットがスウェード調のため、接着に不向きで、かつ陶板自体の重さが約1kgあり、接着剤やテープでの貼り込みだけでは、剥がれて落下してしまう恐れがありました。
油絵のような木枠のキャンバスであれば、裏からビス止めをすることもできますが、陶板の場合加工途中での欠けや割れの危険性がある為、ビス止めには向きません。
そこで、スウェードのマットにただ貼り込むのではなく、より接着性の良い紙仕上げのマットに陶板を貼り、四角くくりぬいたスウェードマットを陶板にはめ込む方法を採用いたしました。
スエードマットをくり抜いて、陶板を埋め込む(調整途中)
陶板自体の角が丸みを帯びていたり、側面が直線ではなくやや膨らんでいたりと
ただ四角くくり抜くだけでは綺麗に収めることができなかったので
ヤスリ等で微妙な調整をしつつ、隙間なく埋め込みます。
マットに埋め込んだ陶板は、貼り込み用の紙マットに接着剤で貼り付け
くり抜いたマット自体も貼り込み用マットにしっかりと固定させます。
※今回は、お客様より「再利用は考えていないので、陶板が落っこちないようにしっかりと固定して大丈夫」と許可を頂きましたので、安定性を第一に接着剤を使ってしっかり固定いたしました。
横からみた図
陶板がマットの中に埋め込まれ、さらに接着もしているので、ただ貼りつけるだけの加工よりも安定性が増します。
(今回は約10mmの陶板をマットの中に5mmだけ埋めました。)
あとはアクリルをかぶせて額に収めるだけです。
こうして額装されたものがこちらです。
画像では正確な色味や質感まではお伝え出来ませんが、
落ち着きのある上品な仕上がりで、お客様にも喜んでいただくことができました。
永く飾っていただけると幸いです。
雪山堂では、お客様の大切なお作品を額装いたします。
日常では使わなくても、綺麗な状態で長く保存しておきたいものなど
額に入れて飾ることでより一層思いが増すことと思います。
額装のイメージが湧かなくても、店頭のスタッフが丁寧に
アドバイスを致しますので、ぜひ一度ご相談くださいませ。